帰ってきたヨッパライ



この曲、ぶっ飛んでますが、演奏しているフォーククルセダーズのメンバー北山修氏は、京都府立医科大学卒業の精神科医です。
今、氏の書かれた「日本人の<原罪>」を読んでますが、この中で、「かえってきたヨッパライ」の意味するところがほんの少し紹介されています。
それによると、この歌はフロイトの示した「エディプス・コンプレックス」のメタファーだったようです(作詞は松山猛らしい)。
第二者に対して何かのアクションを起こそうとする第一者と、それに横やりを入れる第三者との三角関係。

(例)
息子
「なぁなぁ、母ちゃん。明日彼女と映画ば見に行くけん、小遣いば前借りしたかばってん、よか?」


「ああ。よかよ。」


「いかん。勉強ばせい。」

顛末→息子が父を包丁で刺す

社会を変えようとする若者たちと、抑圧する父親世代。
学生運動なんかもエディプス・コンプレックスの例です。
実際はその父親世代に肩すかしを食らうのだが、天国へ行った酔っぱらいが、結局神様に天国から追放される、という物語によってそれを描いている。
そんな深い意味が、あの「帰ってきたヨッパライ」にはあるらしいです。


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